塩野義が「米国自販」にこだわる理由
クレストールの「成功」とシオマリンの「苦い経験」
(株)薬新 井高恭彦
2011年4月1日号
塩野義製薬が抗肥満薬「S—2367」の米国開発を第Ⅱ相試験段階で断念した。「米国で自社創製品を自社販売する」というのが、手代木功社長(写真)の基本理念。それを具現化する最初の製品になると目されていただけに、開発中止は断腸の思いだったはずだ。 「S—2367」は、塩野義が創製したニューロペプタイドY(NPY)Y5受容体アンタゴニスト。食欲促進伝達分子であるNPYを阻害し、エネルギー摂取と消費のバランスをより正常な状態に近付けることによって体重減少に導く。
塩野義製薬が抗肥満薬「S—2367」の米国開発を第Ⅱ相試験段階で断念した。「米国で自社創製品を自社販売する」というのが、手代木功社長(写真)の基本理念。それを具現化する最初の製品になると目されていただけに、開発中止は断腸の思いだったはずだ。 「S—2367」は、塩野義が創製したニューロペプタイドY(NPY)Y5受容体アンタゴニスト。食欲促進伝達分子であるNPYを阻害し、エネルギー摂取と消費のバランスをより正常な状態に近付けることによって体重減少に導く。
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