医薬経済オンライン

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英国人社長が大鉈を振るう先

オリンパス、引き継がれる「攻めの経営」

2011年4月1日号

 さる2月10日、オリンパスは菊川剛社長が4月1日付で空席だった会長に就き、後任にマイケル・C・ウッドフォード執行役員が昇格するサプライズ人事を発表した。今年6月で在任丸10年を迎える菊川社長の去就は年始から注目されてはいたが、19歳も若い英国人の登用を予測した人は、恐らく誰もいなかったに違いない。 翌営業日の株式市場でオリンパス株は、「事業のグローバル展開が加速する期待感」(証券関係者)から一時2585円と、前日の終値より5%強も上昇した。だが、その後は以前のような2400円を挟んだ重い値動きに戻り、3月11日の東日本大震災で内視鏡関連部品を製造する白河、青森の子会社が被災したことが14日に明らかになると、15日の同社株は瞬間ながら1974円まで売り進められた。 こうした一連の動きから読み取れるのは、▼ウッドフォード氏の能力はやはり未知数▼菊川氏の影響力はなお残る▼...  さる2月10日、オリンパスは菊川剛社長が4月1日付で空席だった会長に就き、後任にマイケル・C・ウッドフォード執行役員が昇格するサプライズ人事を発表した。今年6月で在任丸10年を迎える菊川社長の去就は年始から注目されてはいたが、19歳も若い英国人の登用を予測した人は、恐らく誰もいなかったに違いない。 翌営業日の株式市場でオリンパス株は、「事業のグローバル展開が加速する期待感」(証券関係者)から一時2585円と、前日の終値より5%強も上昇した。だが、その後は以前のような2400円を挟んだ重い値動きに戻り、3月11日の東日本大震災で内視鏡関連部品を製造する白河、青森の子会社が被災したことが14日に明らかになると、15日の同社株は瞬間ながら1974円まで売り進められた。 こうした一連の動きから読み取れるのは、▼ウッドフォード氏の能力はやはり未知数▼菊川氏の影響力はなお残る▼内視

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