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海外時報

アルツハイマー病「診断」薬の波紋

わかっても治療法なし、承認に慎重なFDA

2011年4月1日号

 アルツハイマー型認知症と深い関連が疑われている脳内のβアミロイド・プラーク量を測定する放射性診断用薬「アミビッド」(フロルベタピルF18注射薬)は、とてもユニークな存在である。 イーライリリーが、アビッド・ラディオファーマシューティカルズを8億ドル(販売承認を条件にした5億ドルを含める)で買収して得たPETスキャンに用いるこの造影剤は、迅速審査の対象になった。だが、期限の3月17日に届いた審査完了通知(CRL)は、FDA(米食品医薬品局)としては、なお継続協議する問題が残っており、判断は遅れるという内容だった。 1月、FDA末梢・中枢神経薬諮問委員会の外部専門家は16対ゼロ、全員一致の文句なしにアミビッドの承認を支持した。が、同時に「条件をつけず承認することは問題がある」という意見にも13対3と、圧倒的に多くが同意するという、風変わりな結論だ...  アルツハイマー型認知症と深い関連が疑われている脳内のβアミロイド・プラーク量を測定する放射性診断用薬「アミビッド」(フロルベタピルF18注射薬)は、とてもユニークな存在である。 イーライリリーが、アビッド・ラディオファーマシューティカルズを8億ドル(販売承認を条件にした5億ドルを含める)で買収して得たPETスキャンに用いるこの造影剤は、迅速審査の対象になった。だが、期限の3月17日に届いた審査完了通知(CRL)は、FDA(米食品医薬品局)としては、なお継続協議する問題が残っており、判断は遅れるという内容だった。 1月、FDA末梢・中枢神経薬諮問委員会の外部専門家は16対ゼロ、全員一致の文句なしにアミビッドの承認を支持した。が、同時に「条件をつけず承認することは問題がある」という意見にも13対3と、圧倒的に多くが同意するという、風変わりな結論だった

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