薬剤経済学
有効性比較研究の実際
第31回 脳卒中予防ダビガトランの費用対効果(下)
2011年4月1日号
ベーリンガーインゲルハイムの経口直接作用型トロンビン阻害剤「ダビガトラン」(国内製品名プラザキサ)150㎎1日2回療法は、投薬管理に制約の多いワルファリン療法に比して費用効果的、許容範囲の費用の追加で臨床便益(QALY)を拡大できる。これが「ワルファリンに比べたダビガトランの心房細動患者(AF)における脳卒中予防の費用対効果」(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン1月4日)の結論で、J.フリーマン(スタンフォード大学)らは、薬剤費を1日13ドルと想定して基線の分析を進めた。 しかし実際の米国卸価格は6.75ドル、ドラッグストア・コムは7.33ドルで販売している。米国薬価は未定、英国の1.5倍と想定した今回の経済学的評価よりぐっと低かった。感度分析では、ワルファリンに対する費用対効果比は、2剤の脳卒中予防効果と頭蓋内など出血リスクの想定より、薬価差に敏感...
ベーリンガーインゲルハイムの経口直接作用型トロンビン阻害剤「ダビガトラン」(国内製品名プラザキサ)150㎎1日2回療法は、投薬管理に制約の多いワルファリン療法に比して費用効果的、許容範囲の費用の追加で臨床便益(QALY)を拡大できる。これが「ワルファリンに比べたダビガトランの心房細動患者(AF)における脳卒中予防の費用対効果」(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン1月4日)の結論で、J.フリーマン(スタンフォード大学)らは、薬剤費を1日13ドルと想定して基線の分析を進めた。 しかし実際の米国卸価格は6.75ドル、ドラッグストア・コムは7.33ドルで販売している。米国薬価は未定、英国の1.5倍と想定した今回の経済学的評価よりぐっと低かった。感度分析では、ワルファリンに対する費用対効果比は、2剤の脳卒中予防効果と頭蓋内など出血リスクの想定より、薬価差に敏感に反
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