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再生医療の光と影

2011年4月1日号

 一部で安易に再生医療が行われ、しかも費用は数百万円もかかっている実態がある。いくつかのクリニックでは、患者の骨髄や脂肪から採った幹細胞を用いて、糖尿病や脳梗塞、腎不全、ALS、脊髄損傷や記憶障害などの治療を行っている。拒絶反応の心配も少なく手軽という利点もあるが、動物実験でも効果が確認されていない治療を、いかにも効くかのように宣伝している。明確な規制を設けず放置しておくのは問題だろう。 再生医療について国際幹細胞学会は、「大きな懸念」として患者や家族向けに手引書を作成している。再生医療について、①動物実験などの結果が公表されているか②第三者が危険性や効果を検討したか③国から承認されているか——などを医師に確認するよう警告している。また、再生医療学会は3月の記者会見で、こうした治療によって重大事故が起これば21世紀の主流となる幹細胞治療の正しい...  一部で安易に再生医療が行われ、しかも費用は数百万円もかかっている実態がある。いくつかのクリニックでは、患者の骨髄や脂肪から採った幹細胞を用いて、糖尿病や脳梗塞、腎不全、ALS、脊髄損傷や記憶障害などの治療を行っている。拒絶反応の心配も少なく手軽という利点もあるが、動物実験でも効果が確認されていない治療を、いかにも効くかのように宣伝している。明確な規制を設けず放置しておくのは問題だろう。 再生医療について国際幹細胞学会は、「大きな懸念」として患者や家族向けに手引書を作成している。再生医療について、①動物実験などの結果が公表されているか②第三者が危険性や効果を検討したか③国から承認されているか——などを医師に確認するよう警告している。また、再生医療学会は3月の記者会見で、こうした治療によって重大事故が起これば21世紀の主流となる幹細胞治療の正しい発展

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