栄養指導の今昔 しょく・しょく・どう・じゅうのススメ
病院給食業務・保健所栄養指導への挑戦
第2回
深浦京子
2011年4月1日号
昭和26(1951)年、札幌での4年間の行政業務(北海道庁民生部衛生課に所属し、最初に取り組んだのが、第1回国民栄養調査だった。3月1日号参照)から一転して、私は東京都に転入、東京都の一吏員として栄養業務を担うことになった。 勤務先となったのは、なんと当時、わが国で唯一の小児精神病院だった。当初は相当な戸惑いを感じたのだが、東京都に転入する前は札幌市立厚生病院で、月に数回、病院給食指導に関わっていた。その経験が役に立ち、多少の救いとなった。 さて、わが国が病院給食に積極的に取り組み始めたのは、昭和23(1948)年2月の「病院給食指導要綱」の実施からで、翌年には同要綱に基づく給食実施地域が指定され、その後年次によって拡大されていった。加えて、昭和25(1950)年には「保険診療報酬入院料」に「完全給食基準に基づく給食料」が新設された。こうした諸施策は、未だ...
昭和26(1951)年、札幌での4年間の行政業務(北海道庁民生部衛生課に所属し、最初に取り組んだのが、第1回国民栄養調査だった。3月1日号参照)から一転して、私は東京都に転入、東京都の一吏員として栄養業務を担うことになった。 勤務先となったのは、なんと当時、わが国で唯一の小児精神病院だった。当初は相当な戸惑いを感じたのだが、東京都に転入する前は札幌市立厚生病院で、月に数回、病院給食指導に関わっていた。その経験が役に立ち、多少の救いとなった。 さて、わが国が病院給食に積極的に取り組み始めたのは、昭和23(1948)年2月の「病院給食指導要綱」の実施からで、翌年には同要綱に基づく給食実施地域が指定され、その後年次によって拡大されていった。加えて、昭和25(1950)年には「保険診療報酬入院料」に「完全給食基準に基づく給食料」が新設された。こうした諸施策は、未だ十分
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