「はやぶさ」は還ってくるか
エーザイ、測りかねる新中計の本気度合い
2011年3月15日号
エーザイが3月4日に発表した新中期経営計画「はやぶさ」。 11年度から15年度までの5年間を対象とするこの計画に、どこか異質な雰囲気を感じるとしたら、恐らくそれは、前中計「ドラマティック・リープ・プラン」(DLP)とのネーミングの落差が激しいことだけが理由ではない。 新しい計画でエーザイが掲げた数値目標は、5年前に発表されたDLPのそれがあまりに強気だったことも相俟って、不透明感ばかりが漂う。というより、定量的なコミットメントは実のところ主眼としていないのかもしれない。 もともとDLPは、06年度から11年度までの6年間を対象としていた。06年当時に同社が掲げた数値目標は、「売上高1兆円、営業利益2000億円」。その要諦はつまるところ、主力2製品である“アリ・パリ”、抗アルツハイマー型認知症薬「アリセプト」、抗潰瘍薬「パリエット」の売上げ最大化と、後継製品...
エーザイが3月4日に発表した新中期経営計画「はやぶさ」。 11年度から15年度までの5年間を対象とするこの計画に、どこか異質な雰囲気を感じるとしたら、恐らくそれは、前中計「ドラマティック・リープ・プラン」(DLP)とのネーミングの落差が激しいことだけが理由ではない。 新しい計画でエーザイが掲げた数値目標は、5年前に発表されたDLPのそれがあまりに強気だったことも相俟って、不透明感ばかりが漂う。というより、定量的なコミットメントは実のところ主眼としていないのかもしれない。 もともとDLPは、06年度から11年度までの6年間を対象としていた。06年当時に同社が掲げた数値目標は、「売上高1兆円、営業利益2000億円」。その要諦はつまるところ、主力2製品である“アリ・パリ”、抗アルツハイマー型認知症薬「アリセプト」、抗潰瘍薬「パリエット」の売上げ最大化と、後継製品の早
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