処方権の制限が近道
2年後に迫った「後発品シェア30%」
2011年3月15日号
13年3月31日のリミットまで、残り2年と半月となる。政府が掲げた後発品の数量シェア30%の達成期間だ。絶好調の後発品メーカーの決算を見れば、後発品の使用が進んでいるように感じる。 ところが、厚生労働省などが公表するデータを眺める限りは、明らかに22〜23%をウロウロしている。最新データは昨年10月分なので、現時点では5ヵ月ほどタイムラグがあるが、恐らく高望みはできまい。 後発品の使用を推し進める日本調剤はともかくとして、調剤チェーンの多くは、徐々に使用を拡大しているというのが現状だ。口を揃えるのが、「病院から処方箋が出ない」。つまり、「変更不可」の処方箋が横行しており、替えたくてもできないのである。 ある大病院の門前にある中堅調剤チェーン経営者は語る。 「最初から病院に意思(すべて変更不可の処方箋)がない。うちの“後発品”はメチコバールだけ」後発品メ...
13年3月31日のリミットまで、残り2年と半月となる。政府が掲げた後発品の数量シェア30%の達成期間だ。絶好調の後発品メーカーの決算を見れば、後発品の使用が進んでいるように感じる。 ところが、厚生労働省などが公表するデータを眺める限りは、明らかに22〜23%をウロウロしている。最新データは昨年10月分なので、現時点では5ヵ月ほどタイムラグがあるが、恐らく高望みはできまい。 後発品の使用を推し進める日本調剤はともかくとして、調剤チェーンの多くは、徐々に使用を拡大しているというのが現状だ。口を揃えるのが、「病院から処方箋が出ない」。つまり、「変更不可」の処方箋が横行しており、替えたくてもできないのである。 ある大病院の門前にある中堅調剤チェーン経営者は語る。 「最初から病院に意思(すべて変更不可の処方箋)がない。うちの“後発品”はメチコバールだけ」後発品メー
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