医薬経済オンライン

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核酸医薬に未来はあるのか

開発進むmiRNA医薬

第6回

長谷川国際特許事務所弁理士 中谷智子

2011年3月15日号

 マイクロRNA(miRNA)は21〜25ヌクレオチドからなる内因性のRNAであり、主に生体内の特定のmRNAを標的として分解したり転写阻害することで調整機能の一部を担っている。93年に発見された低分子RNAであるlin4は、その翌年lin14を調節する機能を有することが示され、これがmiRNAとして知られる低分子制御性RNAの最初と考えられている。その後、クローニングやサイズ分画RNA技術の利用などにより、miRNAの発見が進み、miRBaseには10年3月3日現在、1万5172配列が登録されている。 医療分野でmiRNAは、診断と治療の両方の応用が期待されている。診断では、特定の疾患で特定のmiRNAレベルの変化が血液中で観察できることから、新しい血中診断マーカとして注目されている。米国臨床試験データベース「ClinicalTrials.gov」で検索すると、がん領域や炎症・免疫疾患領...  マイクロRNA(miRNA)は21〜25ヌクレオチドからなる内因性のRNAであり、主に生体内の特定のmRNAを標的として分解したり転写阻害することで調整機能の一部を担っている。93年に発見された低分子RNAであるlin4は、その翌年lin14を調節する機能を有することが示され、これがmiRNAとして知られる低分子制御性RNAの最初と考えられている。その後、クローニングやサイズ分画RNA技術の利用などにより、miRNAの発見が進み、miRBaseには10年3月3日現在、1万5172配列が登録されている。 医療分野でmiRNAは、診断と治療の両方の応用が期待されている。診断では、特定の疾患で特定のmiRNAレベルの変化が血液中で観察できることから、新しい血中診断マーカとして注目されている。米国臨床試験データベース「ClinicalTrials.gov」で検索すると、がん領域や炎症・免疫疾患領域な

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