医薬経済オンライン

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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

医療費の相対価格

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2011年3月15日号

 右目の下瞼が小指の先ほどに腫れ上がった。ものもらいと判断し放置したが、日を追って大きくなる。ついに「お医者さんに行きなさい」と女房・娘から勧告された。 一度も入院したことがない(生誕時も産婆さんによる自宅出産だった)など、保険料を納付する一方の「模範被保険者」だが、今回は保険証を使わせてもらった。 せっかくだから、受診の対価として支払った医療費の負担感を吟味してみたい。以下、1日の消費行動を振り返ってみる。 午前。無償で引き受けている団体の仕事に従事。昼に切り上げ、みんなと弁当を食べる。400円。材料代だけでこれに近い金額になる学校給食に比べ、配達してくれてこの料金は安いと思う。 午後。眼科医の診察開始まで時間があったので、馴染みの理髪店に寄り、3ヵ月ぶりに髪を切る。4000円。 眼科医では診察の待ち時間に視力検査を受けた。そろそろ老眼鏡を用意...  右目の下瞼が小指の先ほどに腫れ上がった。ものもらいと判断し放置したが、日を追って大きくなる。ついに「お医者さんに行きなさい」と女房・娘から勧告された。 一度も入院したことがない(生誕時も産婆さんによる自宅出産だった)など、保険料を納付する一方の「模範被保険者」だが、今回は保険証を使わせてもらった。 せっかくだから、受診の対価として支払った医療費の負担感を吟味してみたい。以下、1日の消費行動を振り返ってみる。 午前。無償で引き受けている団体の仕事に従事。昼に切り上げ、みんなと弁当を食べる。400円。材料代だけでこれに近い金額になる学校給食に比べ、配達してくれてこの料金は安いと思う。 午後。眼科医の診察開始まで時間があったので、馴染みの理髪店に寄り、3ヵ月ぶりに髪を切る。4000円。 眼科医では診察の待ち時間に視力検査を受けた。そろそろ老眼鏡を用意した

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