医薬経済オンライン

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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第29回 ダイエット—炭水化物の制限か脂肪か

2011年3月1日号

 有効性比較研究が薬剤、とくに価格を含みにブランドとジェネリック比較に集中しないかというのは製薬業界の根強い不安だが、前立腺がん療法のように〝異種対抗戦〟もある。今回はダイエット療法のアプローチ比較を紹介する。「低炭水化物vs低脂肪ダイエット−2年後の体重と代謝の結果」(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2010年8月3日)である。 ゲイリー.D.フォスター(テンプル大学)らは、米国の3大学医療センターで患者を募り、2療法にランダムに割り振る比較研究を行った。低炭水化物療法(LCB)は3ヵ月間、野菜を中心にして炭水化物摂取を1日20gに制限、その後は安定体重に戻るまで制限を緩める。低脂肪療法(LFT)は1日当たりカロリーを女性1200、男性1800、脂質からのエネルギー摂取比率を30%に抑える設計にした。 最近でも10余の研究報告があるが、①ウォーキングを中心に...  有効性比較研究が薬剤、とくに価格を含みにブランドとジェネリック比較に集中しないかというのは製薬業界の根強い不安だが、前立腺がん療法のように〝異種対抗戦〟もある。今回はダイエット療法のアプローチ比較を紹介する。「低炭水化物vs低脂肪ダイエット−2年後の体重と代謝の結果」(アナルズ・オブ・インターナル・メディシン2010年8月3日)である。 ゲイリー.D.フォスター(テンプル大学)らは、米国の3大学医療センターで患者を募り、2療法にランダムに割り振る比較研究を行った。低炭水化物療法(LCB)は3ヵ月間、野菜を中心にして炭水化物摂取を1日20gに制限、その後は安定体重に戻るまで制限を緩める。低脂肪療法(LFT)は1日当たりカロリーを女性1200、男性1800、脂質からのエネルギー摂取比率を30%に抑える設計にした。 最近でも10余の研究報告があるが、①ウォーキングを中心にした

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