MR事故多発の責は経営者にあり
「若年層の車離れ」で片付けてはいけない
2011年2月15日号
日本製薬工業協会が言うところの「各社とも憂慮する状況」とは、薬価制度改革の行方ではない。営業を担うMRが、勤務中に起こす交通事故のことだ。 心配も納得できる。製薬協のここ数年の調査では、入社間もない若いMRが起こす事故率の「高止まり」が、顕在化しているからだ。新卒MRの有責事故率(事故件数÷車両台数)は、50〜80%で推移。大学を出たばかりの若手に限って言えば、事故を起こさないMRのほうが少数派になりつつある。 交通事故と一概に言っても当然、自損か他損か被害の程度にはバラつきがある。他業界の状況など適切な比較対象もないため、この数値を持って「多い」と判断するのは難しいが、専ら車両管理担当者の頭痛のタネとなっているのだ。 日常的に車を使う営業という仕事柄、一定の頻度で事故が起きるのは仕方のないこと。ただ、大袈裟に言えば、労働安全衛生に対する...
日本製薬工業協会が言うところの「各社とも憂慮する状況」とは、薬価制度改革の行方ではない。営業を担うMRが、勤務中に起こす交通事故のことだ。 心配も納得できる。製薬協のここ数年の調査では、入社間もない若いMRが起こす事故率の「高止まり」が、顕在化しているからだ。新卒MRの有責事故率(事故件数÷車両台数)は、50〜80%で推移。大学を出たばかりの若手に限って言えば、事故を起こさないMRのほうが少数派になりつつある。 交通事故と一概に言っても当然、自損か他損か被害の程度にはバラつきがある。他業界の状況など適切な比較対象もないため、この数値を持って「多い」と判断するのは難しいが、専ら車両管理担当者の頭痛のタネとなっているのだ。 日常的に車を使う営業という仕事柄、一定の頻度で事故が起きるのは仕方のないこと。ただ、大袈裟に言えば、労働安全衛生に対する製薬
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