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海外時報

R&D投資を削るファイザーの選択

外部研究にシフト、自社創薬力は守れるか

2011年2月15日号

 2月初めは、ブリストルマイヤーズスクイブとイーライリリーの抗がん剤「ネシツムマブ」の臨床試験の一部停止、オレキシジェンの抗肥満薬「コントレイブ」の承認見送り、「アバスチン」の副作用情報と薬剤売上高予測の下方修正と、芳しくないニュースが米国で続いた。 ネシツムマブは、アービタックスよりも優れた完全ヒト化抗体と見込んで、イムクローン買収を争った2社が共同で進める肺がん治療薬。臨床研究は継続されるため、完全な失敗ではないが、血栓塞栓リスクが表面化した。 武田薬品が販売権を得たコントレイブは、新しい臨床試験で心臓血管リスクの評価を見極めない限り、再審査に応じられないと、FDA(食品医薬品局)に高いハードルが置かれた。昨年末の諮問委員会の承認勧告は功を奏さず、抗肥満新薬3剤はすべて拒否されてしまった。 進行乳がんに対するアバスチンの適応承認の取り...  2月初めは、ブリストルマイヤーズスクイブとイーライリリーの抗がん剤「ネシツムマブ」の臨床試験の一部停止、オレキシジェンの抗肥満薬「コントレイブ」の承認見送り、「アバスチン」の副作用情報と薬剤売上高予測の下方修正と、芳しくないニュースが米国で続いた。 ネシツムマブは、アービタックスよりも優れた完全ヒト化抗体と見込んで、イムクローン買収を争った2社が共同で進める肺がん治療薬。臨床研究は継続されるため、完全な失敗ではないが、血栓塞栓リスクが表面化した。 武田薬品が販売権を得たコントレイブは、新しい臨床試験で心臓血管リスクの評価を見極めない限り、再審査に応じられないと、FDA(食品医薬品局)に高いハードルが置かれた。昨年末の諮問委員会の承認勧告は功を奏さず、抗肥満新薬3剤はすべて拒否されてしまった。 進行乳がんに対するアバスチンの適応承認の取り消し

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