医薬経済オンライン

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くすりと切手と音楽を

効能書き

第46回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2011年2月15日号

 処方箋と楽譜、この2つにはいくつかの共通点があるように思う。 まず、大変古い歴史がある点だ。処方箋(書)は、すでに紀元前16世紀頃にエジプトなどの古代国家に存在した。楽譜も、現在見慣れている五線を用いての記譜法は17世紀以降のヨーロッパで完成したものではあるが、地域の文化、民族、宗教などに因る特徴ある楽譜は、世界の遺跡や古文書に見ることができる。文字譜、数字譜、曲線を用いた譜、縦書き譜等々、様式も多岐にわたる。 医師や作曲家が伝えたい情報を紙に記載する点や、そのためには専門知識を要する点も共通している。それらを読解するのにも、文字だけではない専門分野の知識が必要なことも、また然り。 そこでポイントとなるのが、薬剤師と演奏家である。処方箋は薬に、楽譜は音に具現化されて初めて、多くの人々が薬効や音楽の愉しみを享受できるからだ。仲立ちとしての役割...  処方箋と楽譜、この2つにはいくつかの共通点があるように思う。 まず、大変古い歴史がある点だ。処方箋(書)は、すでに紀元前16世紀頃にエジプトなどの古代国家に存在した。楽譜も、現在見慣れている五線を用いての記譜法は17世紀以降のヨーロッパで完成したものではあるが、地域の文化、民族、宗教などに因る特徴ある楽譜は、世界の遺跡や古文書に見ることができる。文字譜、数字譜、曲線を用いた譜、縦書き譜等々、様式も多岐にわたる。 医師や作曲家が伝えたい情報を紙に記載する点や、そのためには専門知識を要する点も共通している。それらを読解するのにも、文字だけではない専門分野の知識が必要なことも、また然り。 そこでポイントとなるのが、薬剤師と演奏家である。処方箋は薬に、楽譜は音に具現化されて初めて、多くの人々が薬効や音楽の愉しみを享受できるからだ。仲立ちとしての役割の

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