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OBSERVER

松山幸弘・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

2011年2月1日号

 地域医療は根本からつくり直せ ——税と社会保障の一体改革を菅政権は掲げています。 松山 民主党が高齢者医療制度改革で、70〜74歳の受診時患者負担を法定通り2割にすることに反対した。そもそも、この世代は保険料負担とかかっている医療費(受診時患者負担)も低い。絶対額で負担が軽いので、特例だった1割負担を2割負担に戻すのだが、この改革をしないのに、税と社会保障の一体改革などできはしない。医療政策でも、(地域医療を救済するための)地域医療再生基金の設置はナンセンスだった。各都道府県に均等にバラ撒いただけで、お金が切れたら地域医療は元に戻る。やるべきことは理想的な地域医療を追求するモデル事業だ。内閣府は当初、このような構想を持っていたが、選挙対策で均等配分になってしまった。 ——地域医療の再生に必要なのは。 松山 国立病院機構のように病院を水平統合す...  地域医療は根本からつくり直せ ——税と社会保障の一体改革を菅政権は掲げています。 松山 民主党が高齢者医療制度改革で、70〜74歳の受診時患者負担を法定通り2割にすることに反対した。そもそも、この世代は保険料負担とかかっている医療費(受診時患者負担)も低い。絶対額で負担が軽いので、特例だった1割負担を2割負担に戻すのだが、この改革をしないのに、税と社会保障の一体改革などできはしない。医療政策でも、(地域医療を救済するための)地域医療再生基金の設置はナンセンスだった。各都道府県に均等にバラ撒いただけで、お金が切れたら地域医療は元に戻る。やるべきことは理想的な地域医療を追求するモデル事業だ。内閣府は当初、このような構想を持っていたが、選挙対策で均等配分になってしまった。 ——地域医療の再生に必要なのは。 松山 国立病院機構のように病院を水平統合する

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