医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

「政局オンチ」菅首相の茨道

切り札の与謝野氏入閣は完全に裏目

2011年2月1日号

 「平成の議席泥棒!」  1月24日の衆院本会議場。壇上にいる与謝野馨経済財政・社会保障と税の担当相に対し、野党席から容赦のないヤジが飛んだ。「政治生命をかける」と声を張り上げる与謝野氏の経済演説が掻き消されるほどの怒号だった。  10日前の1月14日。菅直人首相は自ら重要課題に掲げる「税と社会保障一体改革」の実現を図るため、第2次改造内閣を発足させた。税や社会保障に精通する与謝野氏を目玉閣僚に据え、「実務協力推進内閣」とする意向だ。しかし、野党は早速与謝野氏の入閣に反発。この動きは日を追って大きくなった。各社が実施した世論調査で、内閣支持率が微増だったことを見ても、改造効果は上がらない。6月には一体改革案をまとめ、野党との協議に入るという首相の意向が実現するメドは立っていない。  「今の日本の危機を乗り越えていく力を最大限にしたいとの観点から改造...  「平成の議席泥棒!」  1月24日の衆院本会議場。壇上にいる与謝野馨経済財政・社会保障と税の担当相に対し、野党席から容赦のないヤジが飛んだ。「政治生命をかける」と声を張り上げる与謝野氏の経済演説が掻き消されるほどの怒号だった。  10日前の1月14日。菅直人首相は自ら重要課題に掲げる「税と社会保障一体改革」の実現を図るため、第2次改造内閣を発足させた。税や社会保障に精通する与謝野氏を目玉閣僚に据え、「実務協力推進内閣」とする意向だ。しかし、野党は早速与謝野氏の入閣に反発。この動きは日を追って大きくなった。各社が実施した世論調査で、内閣支持率が微増だったことを見ても、改造効果は上がらない。6月には一体改革案をまとめ、野党との協議に入るという首相の意向が実現するメドは立っていない。  「今の日本の危機を乗り越えていく力を最大限にしたいとの観点から改造を行

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence