医薬経済オンライン

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 「儲けられる会社」への道半ば

統合2年経た協和発酵キリンの相変わらずの課題

2011年2月1日号

 協和発酵工業が、いささか座りの悪い「協和発酵キリン」という社名に変わってから、早いもので2年4ヵ月が経過した。宿題となっていた化学品子会社の売却や食品関連会社の株式譲渡を済ませるなど、「バイオを横串とした医薬とバイオケミカルを両輪とする」(松田譲社長)事業体の構築は、外形的には最終段階に入っている。社員の融合にも気を配っているようで、米ジョンソン&ジョンソンのコアバリュー「Our Credo」を連想させる「私たちの志」プロジェクトを通じて価値観の共有化を図りつつ、新会社へのロイヤルティーも高めようとしている。  同社では昨秋、研究所から遺伝子組み換えマウスが失踪したり、製造子会社の品質管理に対してFDA(米食品医薬品局)が警告書を発したりと立て続けに珍事が起こり、「すわ、改革疲れか統合疲れの表れか」(産業総合紙記者)と思われたが、大きな...  協和発酵工業が、いささか座りの悪い「協和発酵キリン」という社名に変わってから、早いもので2年4ヵ月が経過した。宿題となっていた化学品子会社の売却や食品関連会社の株式譲渡を済ませるなど、「バイオを横串とした医薬とバイオケミカルを両輪とする」(松田譲社長)事業体の構築は、外形的には最終段階に入っている。社員の融合にも気を配っているようで、米ジョンソン&ジョンソンのコアバリュー「Our Credo」を連想させる「私たちの志」プロジェクトを通じて価値観の共有化を図りつつ、新会社へのロイヤルティーも高めようとしている。  同社では昨秋、研究所から遺伝子組み換えマウスが失踪したり、製造子会社の品質管理に対してFDA(米食品医薬品局)が警告書を発したりと立て続けに珍事が起こり、「すわ、改革疲れか統合疲れの表れか」(産業総合紙記者)と思われたが、大きな流れ

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