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海外時報

廃案の危機にたじろぐ医療産業界

鼻息荒い共和党の出方を探る

2011年2月1日号

 メルクが抗血栓薬「ボラパクサール」の臨床試験を一部打ち切り、グラクソスミスクラインは米国政府の一連の調査の解決に向けて22億ポンドを計上した。足掛け3年、OTC薬の製造問題が尾を引き、新たな製品回収措置に迫られたジョンソン&ジョンソンは中間管理職以上のパフォーマンスボーナスの減額支給に踏み切った。  米国製薬業界の新年は、大手の芳しくないニュースで始まった。直面する問題はそれぞれ異なるが、皮肉にも企業文化が尊敬を集めてきた英米の3社が難しい状況に置かれている。  とりわけメルクは、ビジネス計画の見直しが求められそうだ。「PAR—1阻害剤」と呼ばれる抗血小板剤開発の先頭を走ってきたが、データ安全性監視委員会が脳卒中歴のある患者で出血リスク上昇を認めた。血管形成術、バイパス手術への併用など急性冠症候群の患者に対する臨床試験は直ちに打ち切り、2次予...  メルクが抗血栓薬「ボラパクサール」の臨床試験を一部打ち切り、グラクソスミスクラインは米国政府の一連の調査の解決に向けて22億ポンドを計上した。足掛け3年、OTC薬の製造問題が尾を引き、新たな製品回収措置に迫られたジョンソン&ジョンソンは中間管理職以上のパフォーマンスボーナスの減額支給に踏み切った。  米国製薬業界の新年は、大手の芳しくないニュースで始まった。直面する問題はそれぞれ異なるが、皮肉にも企業文化が尊敬を集めてきた英米の3社が難しい状況に置かれている。  とりわけメルクは、ビジネス計画の見直しが求められそうだ。「PAR—1阻害剤」と呼ばれる抗血小板剤開発の先頭を走ってきたが、データ安全性監視委員会が脳卒中歴のある患者で出血リスク上昇を認めた。血管形成術、バイパス手術への併用など急性冠症候群の患者に対する臨床試験は直ちに打ち切り、2次予防研

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