新薬を斬る
抗がん剤開発のあり方を問う
2011年2月1日号
『文藝春秋』2月号で、慶應義塾大学医学部講師の近藤誠氏とジャーナリストの立花隆氏が、抗がん剤の効果について対談した記事が掲載された。近藤氏は、文藝春秋1月号で「抗がん剤は効かない」と題した戦慄レポートを発表。このレポートに対し、自身も膀胱がんを患い、現在も治療中である立花氏が徹底討論を挑んでいる。 近藤・立花討論は表面上抗がん剤の効果に関する討論だが、実は臨床試験全般で話題とされる重要な問題に言及しており、そのような視点で読むとまた味わい深い内容になっている。今回は、対談における指摘事項を整理し、両氏の一般的な抗がん剤に対する考え方を踏まえながら、現在の世界的な抗がん剤の治験のあり方と、臨床試験全般の問題点を問うてみたい。 対談で、近藤氏が指摘した部会(薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会)は、厚生労働大臣からの諮問を受け、答申を行う組織...
『文藝春秋』2月号で、慶應義塾大学医学部講師の近藤誠氏とジャーナリストの立花隆氏が、抗がん剤の効果について対談した記事が掲載された。近藤氏は、文藝春秋1月号で「抗がん剤は効かない」と題した戦慄レポートを発表。このレポートに対し、自身も膀胱がんを患い、現在も治療中である立花氏が徹底討論を挑んでいる。 近藤・立花討論は表面上抗がん剤の効果に関する討論だが、実は臨床試験全般で話題とされる重要な問題に言及しており、そのような視点で読むとまた味わい深い内容になっている。今回は、対談における指摘事項を整理し、両氏の一般的な抗がん剤に対する考え方を踏まえながら、現在の世界的な抗がん剤の治験のあり方と、臨床試験全般の問題点を問うてみたい。 対談で、近藤氏が指摘した部会(薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会)は、厚生労働大臣からの諮問を受け、答申を行う組織であ
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