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どこへ行った「政治主導・脱官僚」

2011年2月1日号

 民主党の政策の目玉のひとつに「政治主導・脱官僚」があった。官僚依存から脱却して、大臣・副大臣・政務官の政務3役が各省の施策を推進するというものだった。 ところが昨年末、仙谷由人官房長官(当時)は、各府省事務次官に対する年末訓示で、「各省の政務3役会議に次官や官房長が可能な限り出席、陪席するようお願いしたい」と要請した。政務3役会議は民主党政権が政治主導の象徴と位置付けていたが、官僚トップである事務次官への出席容認は「脱官僚」路線を大きく軌道修正したものと言える。 この仙谷要請を受けて厚生労働省は1月11日、政務3役会議に初めて、事務次官、厚労審議官、官房長ら4人を出席させた。 民主党政権は、事務次官会議を廃止し、政務3役会議で意思決定や各省間の調整をしている。背景には、省庁の縦割りの弊害を排し省益に捉われず速やかに政策判断を進める狙いがあった。...  民主党の政策の目玉のひとつに「政治主導・脱官僚」があった。官僚依存から脱却して、大臣・副大臣・政務官の政務3役が各省の施策を推進するというものだった。 ところが昨年末、仙谷由人官房長官(当時)は、各府省事務次官に対する年末訓示で、「各省の政務3役会議に次官や官房長が可能な限り出席、陪席するようお願いしたい」と要請した。政務3役会議は民主党政権が政治主導の象徴と位置付けていたが、官僚トップである事務次官への出席容認は「脱官僚」路線を大きく軌道修正したものと言える。 この仙谷要請を受けて厚生労働省は1月11日、政務3役会議に初めて、事務次官、厚労審議官、官房長ら4人を出席させた。 民主党政権は、事務次官会議を廃止し、政務3役会議で意思決定や各省間の調整をしている。背景には、省庁の縦割りの弊害を排し省益に捉われず速やかに政策判断を進める狙いがあった。た

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