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OBSERVER

山口秀丸・シティグループ証券マネジングディレクター

2011年1月15日号

 今年はアステラスが浮揚 ——「2010年問題」と言われた1年が終わりました。11年は国内医薬品業界にとって、どのような年になるでしょうか。 山口 大手は一言で言って、「主役交代」です。「2010年問題」では、アルツハイマー病治療薬「アリセプト」のエーザイと、免疫抑制剤「プログラフ」、排尿障害治療薬「フローマックス」の米国特許が満了したアステラス製薬が厳しかった。一方、武田薬品はこれから糖尿病治療薬「アクトス」の特許切れを迎え、12年は厳しくなる。株価の面でも武田が沈み、10年に業績の底を迎えたアステラスが上がってくるでしょう。 キーワードは大きく4つあります。①新興国市場、②イノベーティブな抗がん剤、③後発品や(バイオ)後続品、④米国でのコストカットです。 ①については、武田以外の大手はチョボチョボとではあるがやっている感じです。ランバクシーを買収した第...  今年はアステラスが浮揚 ——「2010年問題」と言われた1年が終わりました。11年は国内医薬品業界にとって、どのような年になるでしょうか。 山口 大手は一言で言って、「主役交代」です。「2010年問題」では、アルツハイマー病治療薬「アリセプト」のエーザイと、免疫抑制剤「プログラフ」、排尿障害治療薬「フローマックス」の米国特許が満了したアステラス製薬が厳しかった。一方、武田薬品はこれから糖尿病治療薬「アクトス」の特許切れを迎え、12年は厳しくなる。株価の面でも武田が沈み、10年に業績の底を迎えたアステラスが上がってくるでしょう。 キーワードは大きく4つあります。①新興国市場、②イノベーティブな抗がん剤、③後発品や(バイオ)後続品、④米国でのコストカットです。 ①については、武田以外の大手はチョボチョボとではあるがやっている感じです。ランバクシーを買収した第一

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