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MR活動実態調査レポート

10年問題に真価を発揮したMR力

エスマックス株式会社 株式会社グッドサイクルシステム 医薬情報戦略室 医療ビジネスコンサルタント 谷津田義久

2011年1月15日号

 今年は兎年。株式市場では兎年は成長とするという歴史があるが、医薬品業界にとっての今年はどのような年になるのだろうか。 クリニカルパスによる院内連携はもとより病病連携、病診連携が加速し、院外処方箋発行率も間違いなく上昇傾向を示すなか、「医師こそがターゲット」という発想は通用しない。今年こそ製薬企業、卸にとっての顧客を再定義することで、超高齢社会への道筋を立てる必要があるだろう。 さて今回は「2010年問題」と騒がれた大型品の特許切れに着目したい。表4は、D(ディテール)上位企業で上場している主要企業の10年の初値と終値の一覧である。日経平均が微減で終了するなか、大型品の特許切れを迎えた多くの企業がマイナスに終わった。だが、武田薬品は6月に4品目もの新薬を上市し、株価では3%強ながら見事上昇で終了させた。一方、アムロジンの減収により大幅に株価を下げ...  今年は兎年。株式市場では兎年は成長とするという歴史があるが、医薬品業界にとっての今年はどのような年になるのだろうか。 クリニカルパスによる院内連携はもとより病病連携、病診連携が加速し、院外処方箋発行率も間違いなく上昇傾向を示すなか、「医師こそがターゲット」という発想は通用しない。今年こそ製薬企業、卸にとっての顧客を再定義することで、超高齢社会への道筋を立てる必要があるだろう。 さて今回は「2010年問題」と騒がれた大型品の特許切れに着目したい。表4は、D(ディテール)上位企業で上場している主要企業の10年の初値と終値の一覧である。日経平均が微減で終了するなか、大型品の特許切れを迎えた多くの企業がマイナスに終わった。だが、武田薬品は6月に4品目もの新薬を上市し、株価では3%強ながら見事上昇で終了させた。一方、アムロジンの減収により大幅に株価を下げてし

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