医薬経済オンライン

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新薬メーカーと治療で「共闘」

てんかん医療の底上げをめざす専門医が着目

2011年1月1日号

 てんかん——。名前だけなら一般の人々も耳にしたことがあるはずだ。きっと、「泡を吹いて倒れる」「痙攣を起こす」といった状態を思い浮かべるだろう。間違ってはいないが、一部の症状に過ぎない。  てんかんは、大脳の神経が発作を繰り返して引き起こす慢性疾患。発作部位や型によって症状が変わる。世間でイメージされるてんかんは、見た目の印象がどうしても先行してしまうが、「目がかすむ」「音が聞こえる」「記憶が途切れる」などの症状もある。  てんかんの潜在患者数は推計100万人以上と言われている。しかし、世間にてんかんの実態が浸透しておらず、患者の掘り起こしが難航しているのが現状だ。  さらに問題なのは、診療する医師の多くも世間と同程度のイメージしか持っていないことだ。  「てんかんをなめている」  東北大学大学院医学系研究科の中里信和教授(写真)はこう嘆く。抗て...  てんかん——。名前だけなら一般の人々も耳にしたことがあるはずだ。きっと、「泡を吹いて倒れる」「痙攣を起こす」といった状態を思い浮かべるだろう。間違ってはいないが、一部の症状に過ぎない。  てんかんは、大脳の神経が発作を繰り返して引き起こす慢性疾患。発作部位や型によって症状が変わる。世間でイメージされるてんかんは、見た目の印象がどうしても先行してしまうが、「目がかすむ」「音が聞こえる」「記憶が途切れる」などの症状もある。  てんかんの潜在患者数は推計100万人以上と言われている。しかし、世間にてんかんの実態が浸透しておらず、患者の掘り起こしが難航しているのが現状だ。  さらに問題なのは、診療する医師の多くも世間と同程度のイメージしか持っていないことだ。  「てんかんをなめている」  東北大学大学院医学系研究科の中里信和教授(写真)はこう嘆く。抗てん

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