医薬経済オンライン

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医薬経済気象台

不況の足音が忍び寄る新年経済

2011年1月1日号

 今や内外経済動向が医薬業界にも大きく影響するようになっており、経済には細心の注意が必要だ。  昨年7〜9月の実質成長率は2次速報値で前期比年率4.5%と好調だった。4〜6月の0.5%成長を大きく上回り、景気は回復の足取りを強めた印象を与えた。しかし、これは束の間の回復でしかなかったようだ。10月以降の景気は急速な悪化をみせているためだ。その象徴が鉱工業生産指数の動きだ。すでに6月からジリ貧の動きにあったが、一過性で立ち直るとみられていたものが、逆に加速の動きとなった。10月は▲1.8%と09年2月以来の大幅な落ち込みで、10年のなかで最低水準に落ち込んだ。5ヵ月連続のマイナスは、リーマン・ショック後の5ヵ月連続に並ぶものだ。  10月の大きな落ち込みは、エコカー補助金終了による自動車の減産が大きく響いた。自動車は裾野の広い産業である。この減産はほかの産...  今や内外経済動向が医薬業界にも大きく影響するようになっており、経済には細心の注意が必要だ。  昨年7〜9月の実質成長率は2次速報値で前期比年率4.5%と好調だった。4〜6月の0.5%成長を大きく上回り、景気は回復の足取りを強めた印象を与えた。しかし、これは束の間の回復でしかなかったようだ。10月以降の景気は急速な悪化をみせているためだ。その象徴が鉱工業生産指数の動きだ。すでに6月からジリ貧の動きにあったが、一過性で立ち直るとみられていたものが、逆に加速の動きとなった。10月は▲1.8%と09年2月以来の大幅な落ち込みで、10年のなかで最低水準に落ち込んだ。5ヵ月連続のマイナスは、リーマン・ショック後の5ヵ月連続に並ぶものだ。  10月の大きな落ち込みは、エコカー補助金終了による自動車の減産が大きく響いた。自動車は裾野の広い産業である。この減産はほかの産業に

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