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この国につけるクスリ 社会保障よもやま話

人の一生とは…

東京福祉大学・大学院教授 喜多村悦史

2011年1月1日号

 「人の一生は重い荷を負って長い道を歩むが如し……」 天下人になった徳川家康が生涯を振り返って述懐した言葉だそうだが、実に味わい深い。 人は生涯努力し続けなければならず、怠惰で無為な日を送りながら安泰の老後を希望するのは筋違いだ。また、大事を成し遂げるには長生きする必要がある。短命者は人生の勝利者にはなれない。 時代は変わっても、物事の本質は変わらない。努力した者が報われる。長生きした者が勝利者になれる。このことを根本から否定する者は多数ではないだろう。 「少子高齢化が進むと年金が崩壊する」と声高に心配する者がいる。しかし、社会の本質を見据えれば、それは虚言に属する。そもそも65歳になれば年金を支給しなければならないという公理などあり得ない。「一般的に収入がなくなる年齢なので」という、その社会での現実が、年金支給年齢を決めている。 では、定...  「人の一生は重い荷を負って長い道を歩むが如し……」 天下人になった徳川家康が生涯を振り返って述懐した言葉だそうだが、実に味わい深い。 人は生涯努力し続けなければならず、怠惰で無為な日を送りながら安泰の老後を希望するのは筋違いだ。また、大事を成し遂げるには長生きする必要がある。短命者は人生の勝利者にはなれない。 時代は変わっても、物事の本質は変わらない。努力した者が報われる。長生きした者が勝利者になれる。このことを根本から否定する者は多数ではないだろう。 「少子高齢化が進むと年金が崩壊する」と声高に心配する者がいる。しかし、社会の本質を見据えれば、それは虚言に属する。そもそも65歳になれば年金を支給しなければならないという公理などあり得ない。「一般的に収入がなくなる年齢なので」という、その社会での現実が、年金支給年齢を決めている。 では、定年と

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