キョーリン買収提案、拙さゆえの懐疑
あっさり拒否され沢井製薬、成算は本当にないのか
2010年12月15日号
大企業が示した真摯な経営ビジョンを揶揄するつもりは毛頭ない。ただ単に、腑に落ちないのだ。 沢井製薬によるキョーリン製薬ホールディングスの買収の可能性が報じられて約2ヵ月。沢井は12月2日、正式に経営統合を提案したが、7日には早々と、キョーリン経営陣から拒絶されてしまった。その一見拙い手順といい、必要以上に物腰柔らかい態度といい、沢井が本当のところは何を考えているのか、見当がつかない。 11月9日に沢井は、大阪本社で開いた第2四半期の決算説明会の席で、澤井光郎社長が内々に経営統合を打診していることを認めた。加えて、まだ買収が実現していないにもかかわらず、同社は12月初旬に、今後の事業戦略を披露するための説明会を開くと明言する。 宣言通り、都内ホテルで開いた2日の説明会で澤井社長は、キョーリンの経営姿勢や、小なりといえど早々に後発品事業に乗り出した先...
大企業が示した真摯な経営ビジョンを揶揄するつもりは毛頭ない。ただ単に、腑に落ちないのだ。 沢井製薬によるキョーリン製薬ホールディングスの買収の可能性が報じられて約2ヵ月。沢井は12月2日、正式に経営統合を提案したが、7日には早々と、キョーリン経営陣から拒絶されてしまった。その一見拙い手順といい、必要以上に物腰柔らかい態度といい、沢井が本当のところは何を考えているのか、見当がつかない。 11月9日に沢井は、大阪本社で開いた第2四半期の決算説明会の席で、澤井光郎社長が内々に経営統合を打診していることを認めた。加えて、まだ買収が実現していないにもかかわらず、同社は12月初旬に、今後の事業戦略を披露するための説明会を開くと明言する。 宣言通り、都内ホテルで開いた2日の説明会で澤井社長は、キョーリンの経営姿勢や、小なりといえど早々に後発品事業に乗り出した先見
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