医薬経済オンライン

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医者のエゴで止まるOTCスイッチ

「エパデール」承認否決で噴出する業界の絶望感

2010年12月15日号

 「厭世感が目一杯漂ってます」 OTC薬メーカー関係者はガックリと肩を落とす。 それもそのはず、業界側から見れば最大限譲歩したにもかかわらず、あっさりと承認を拒否された訳で、今後、生活習慣病領域のスイッチOTC薬が市場に出ることなどあり得ないのではないか、と関係者は絶望している。 OTC薬市場が期待する大型製品、高脂血症剤「エパデール」のスイッチが11月24日の薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会で「否決」された。ごくわずかの医師委員の反対に遭って承認が見送られたのだ。厚生労働省はエパデールスイッチに際して、購入する消費者や販売店舗などを厳しく制限するという前代未聞のシバリを課し、さらに医師委員への「根回し」も行ったなかでの反対決議だった。その原因は、言い古された〝医療用成分のスイッチによって受診抑制が起きる〟という、患者減を懸念する医師会...  「厭世感が目一杯漂ってます」 OTC薬メーカー関係者はガックリと肩を落とす。 それもそのはず、業界側から見れば最大限譲歩したにもかかわらず、あっさりと承認を拒否された訳で、今後、生活習慣病領域のスイッチOTC薬が市場に出ることなどあり得ないのではないか、と関係者は絶望している。 OTC薬市場が期待する大型製品、高脂血症剤「エパデール」のスイッチが11月24日の薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会で「否決」された。ごくわずかの医師委員の反対に遭って承認が見送られたのだ。厚生労働省はエパデールスイッチに際して、購入する消費者や販売店舗などを厳しく制限するという前代未聞のシバリを課し、さらに医師委員への「根回し」も行ったなかでの反対決議だった。その原因は、言い古された〝医療用成分のスイッチによって受診抑制が起きる〟という、患者減を懸念する医師会の

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