医薬経済オンライン

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漢方の常識・非常識

漢方薬の新しい使用法「柴朴湯」①

第10回

本間真人

2010年12月15日号

 ステロイドというと、スポーツ選手などのドーピング検査を連想するが、この場合、筋肉を増強するタンパク同化作用を有する男性ホルモンを指す。ここで取り上げるステロイドは副腎皮質ホルモンであり、強力な抗炎症効果を有する自己免疫疾患の気管支喘息治療にはなくてはならない薬である。すなわち、気道の炎症を抑えて喘息発作を予防するための極めて有効な薬である。 一方、長期投与は副作用が問題となる。重症の喘息患者では、重責発作の予防にステロイド剤を毎日服用することになるが、消化性潰瘍、糖尿病、高血圧、白内障、骨粗しょう症など、重篤な副作用が投与量と投与期間に依存して発現する。従って、その使用量はなるべく必要最小限にとどめておきたい。そのために、喘息に有効と考えられるさまざまな薬剤のステロイド剤との併用が検討されてきた。そのなかのひとつに漢方薬の「柴朴湯」が...  ステロイドというと、スポーツ選手などのドーピング検査を連想するが、この場合、筋肉を増強するタンパク同化作用を有する男性ホルモンを指す。ここで取り上げるステロイドは副腎皮質ホルモンであり、強力な抗炎症効果を有する自己免疫疾患の気管支喘息治療にはなくてはならない薬である。すなわち、気道の炎症を抑えて喘息発作を予防するための極めて有効な薬である。 一方、長期投与は副作用が問題となる。重症の喘息患者では、重責発作の予防にステロイド剤を毎日服用することになるが、消化性潰瘍、糖尿病、高血圧、白内障、骨粗しょう症など、重篤な副作用が投与量と投与期間に依存して発現する。従って、その使用量はなるべく必要最小限にとどめておきたい。そのために、喘息に有効と考えられるさまざまな薬剤のステロイド剤との併用が検討されてきた。そのなかのひとつに漢方薬の「柴朴湯」があ

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