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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第24回 ALLHATアカデミック・ディテーリング(下)

2010年12月15日号

 比較有効性研究(CER)の先駆となったALLHAT研究は、複雑ではない高血圧の薬剤療法として、古いサイアザイド系利尿剤が成熟期にあったカルシウム拮抗剤、ACE阻害剤と遜色ないことを発見(2002年末)、副作用も勘案して積極的に薦められるとした改訂診療ガイドライン(2003年末=JNC7)とともに高い関心を集め、利尿剤利用率を増やしたが、期待した程ではなかった。 「単純な教育、啓蒙普及では足りない」と見た研究班は、アカデミック・ディテーリングがランダム化研究の科学的発見を日常診療に反映させる効果を増幅できるのか、大規模な実験を実施した。2004年9月から2007年3月、地域の指導的な研究者147人が延べ1698回の会合を通じて医師1万8524人に研究成果を説明し、診療に活かす働きかけを進めた。 R.S.スタフォード(スタンフォード大学)らによる「ALLHAT/JNC7...  比較有効性研究(CER)の先駆となったALLHAT研究は、複雑ではない高血圧の薬剤療法として、古いサイアザイド系利尿剤が成熟期にあったカルシウム拮抗剤、ACE阻害剤と遜色ないことを発見(2002年末)、副作用も勘案して積極的に薦められるとした改訂診療ガイドライン(2003年末=JNC7)とともに高い関心を集め、利尿剤利用率を増やしたが、期待した程ではなかった。 「単純な教育、啓蒙普及では足りない」と見た研究班は、アカデミック・ディテーリングがランダム化研究の科学的発見を日常診療に反映させる効果を増幅できるのか、大規模な実験を実施した。2004年9月から2007年3月、地域の指導的な研究者147人が延べ1698回の会合を通じて医師1万8524人に研究成果を説明し、診療に活かす働きかけを進めた。 R.S.スタフォード(スタンフォード大学)らによる「ALLHAT/JNC7普及

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