医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

フロントライン

行き所がない認知症患者

2010年12月15日号

 厚生労働省老健局の試算によれば、15年の「自立度Ⅱ」(日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる)の認知症患者の推計は250万人とされている。その後、30年には350万人と、15年から100万人も増える見込みだ。 厚労省は、認知症の専門医療対策として、「認知症疾患医療センター」を整備する計画だが、10年8月末現在で、整備済みが27道府県、7指定都市に過ぎず、整備予定が6都県、1指定都市しかない。ほかの15府県、10指定都市(宮城県・秋田県や札幌市・京都市など)は10年中に整備する予定すら立てられていない。認知症疾患医療センターは認知症に関する地域のネットワーク的役割を担うというが、なんとお寒い現実だろうか。 10年推計によれば、認知症患者が210万人で、公的介護施設などには107万人、民間事業者を含む施設に36万人...  厚生労働省老健局の試算によれば、15年の「自立度Ⅱ」(日常生活に支障を来すような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる)の認知症患者の推計は250万人とされている。その後、30年には350万人と、15年から100万人も増える見込みだ。 厚労省は、認知症の専門医療対策として、「認知症疾患医療センター」を整備する計画だが、10年8月末現在で、整備済みが27道府県、7指定都市に過ぎず、整備予定が6都県、1指定都市しかない。ほかの15府県、10指定都市(宮城県・秋田県や札幌市・京都市など)は10年中に整備する予定すら立てられていない。認知症疾患医療センターは認知症に関する地域のネットワーク的役割を担うというが、なんとお寒い現実だろうか。 10年推計によれば、認知症患者が210万人で、公的介護施設などには107万人、民間事業者を含む施設に36万人、残

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence