医薬経済オンライン

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くすりと切手と音楽を

シャネルとストラヴィンスキー

第44回

財団法人MR教育センター常務理事 平林敏彦

2010年12月15日号

 クラシック音楽で20世紀最大の傑作は、との問いに、多くの専門家は、ストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》と答える。 イゴール・ストラヴィンスキーは、1882年にロシア・ペテルブルグ近郊で生まれた。当初法律を学んだが、作曲家をめざして母国の作曲家リムスキー=コルサコフに師事した。25歳で初めての作品を発表、その後《火の鳥》を初演して好評を博した。生活の場をロシアからスイスに、次いでパリへと移し、1913年5月、シャンゼリゼ劇場で《春の祭典》を初演して大スキャンダルを巻き起こした。あまりに斬新なリズムと踊りに、パリの聴衆は、演奏中に立ち上がり、口笛や怒声を浴びせるなどして、一時演奏を中止せざるを得なかった。しかし、これにより、彼は一躍時代の寵児となる。 この曲は、現在では、「ハルサイ」と親しみを込めて呼ばれ、オーケストラのみの演奏としても頻繁に取り...  クラシック音楽で20世紀最大の傑作は、との問いに、多くの専門家は、ストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》と答える。 イゴール・ストラヴィンスキーは、1882年にロシア・ペテルブルグ近郊で生まれた。当初法律を学んだが、作曲家をめざして母国の作曲家リムスキー=コルサコフに師事した。25歳で初めての作品を発表、その後《火の鳥》を初演して好評を博した。生活の場をロシアからスイスに、次いでパリへと移し、1913年5月、シャンゼリゼ劇場で《春の祭典》を初演して大スキャンダルを巻き起こした。あまりに斬新なリズムと踊りに、パリの聴衆は、演奏中に立ち上がり、口笛や怒声を浴びせるなどして、一時演奏を中止せざるを得なかった。しかし、これにより、彼は一躍時代の寵児となる。 この曲は、現在では、「ハルサイ」と親しみを込めて呼ばれ、オーケストラのみの演奏としても頻繁に取り上

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