「真っ暗闇」走る介護制度改革
「ペイアズユーゴー原則」に縛られて
2010年12月1日号
「『走りながら考える』といっても、真っ暗な夜道を走ったのでは思いもよらない間違った方向に進む」 社会保障審議会介護保険部会の席上、委員のひとりが苦々しげに感想を漏らした。次期介護保険制度改正に向けて大詰めを迎えるなか、厚生労働省が11月19日に示した「素案」に対してである。 「走りながら考える」とは、介護保険制度発足時から厚労官僚や関係者らが用いてきた一種の“業界用語”だ。何もかも手探りのなかからとにかくスタートを切った制度であるから、運営をしながら試行錯誤を重ね、改善し、盤石な制度として確立していこう——という思想を体現した標語である。その旗印にケチがつけられた。
「『走りながら考える』といっても、真っ暗な夜道を走ったのでは思いもよらない間違った方向に進む」 社会保障審議会介護保険部会の席上、委員のひとりが苦々しげに感想を漏らした。次期介護保険制度改正に向けて大詰めを迎えるなか、厚生労働省が11月19日に示した「素案」に対してである。 「走りながら考える」とは、介護保険制度発足時から厚労官僚や関係者らが用いてきた一種の“業界用語”だ。何もかも手探りのなかからとにかくスタートを切った制度であるから、運営をしながら試行錯誤を重ね、改善し、盤石な制度として確立していこう——という思想を体現した標語である。その旗印にケチがつけられた。
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