医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

淘汰恐れ止まらぬ薬価差追求

プラス改定でも買い叩く病院

2010年12月1日号

 厚生労働省の幹部が、自公政権時代に、こう語ったことがある。 「今、病院が潰れると言えば社会問題になる。しかし、門前薬局がひとつ潰れても医療提供体制に影響はないだろう」 医療崩壊が声高に叫ばれていた。慌てた自公政権は、医療費抑制策の転換を図ったが、時すでに遅し。09年8月の解散総選挙で民主党が圧勝、政権交代した。公約通りと言うには寂しすぎる気がするが、民主党は年末の10年度予算編成で、診療報酬をネットで0.19%引き上げる改定を決めた。 改定のために手に入れた財源は、“病院族”と揶揄された厚労省の足立信也前政務官らが主導し、急性期入院医療、つまり、病院に集中的に投下された。 「10年ぶりのネットでプラス」 「病院に財源を投下」 10年度改定は、果たして狙い通りとなったのだろうか。 11月19日。日本病院会(日病)は、10年度改定の「影響度調査」の結果を明ら...  厚生労働省の幹部が、自公政権時代に、こう語ったことがある。 「今、病院が潰れると言えば社会問題になる。しかし、門前薬局がひとつ潰れても医療提供体制に影響はないだろう」 医療崩壊が声高に叫ばれていた。慌てた自公政権は、医療費抑制策の転換を図ったが、時すでに遅し。09年8月の解散総選挙で民主党が圧勝、政権交代した。公約通りと言うには寂しすぎる気がするが、民主党は年末の10年度予算編成で、診療報酬をネットで0.19%引き上げる改定を決めた。 改定のために手に入れた財源は、“病院族”と揶揄された厚労省の足立信也前政務官らが主導し、急性期入院医療、つまり、病院に集中的に投下された。 「10年ぶりのネットでプラス」 「病院に財源を投下」 10年度改定は、果たして狙い通りとなったのだろうか。 11月19日。日本病院会(日病)は、10年度改定の「影響度調査」の結果を明らかに

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence