医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

海外時報

改革を支持する製薬業界の思惑

共和党と関係修復も、安易に「勝ち馬」求めず

2010年12月1日号

 米国・中間選挙における共和党の圧勝は、オバマ大統領の舵取りに対する有権者の反発によるものだった。共和党は、過剰な歳出を伴う「大きな政府」の象徴として医療改革を位置づけ、その廃棄を前面に押し立てることで、無党派層の心をつかんだ。大統領が経済再建、雇用創出を放置したかのような印象を与えたことも、支持を損なう一因になった。 しかし選挙後も、製薬業界を含む医療セクターの大半は改革の継続と、個々人に医療保険適用の義務を課す制度を支持している。改革反対の先頭に立つ米国商工会議所の主要スポンサーになり、中間選挙でも共和党候補にテコ入れした医療保険業界を含め、医療改革の廃棄という公約実現に邁進する共和党を「間違った考え」と諌めている。 もともと規制緩和、市場ベースの医療システムを擁護する共和党を友軍としてきたのが、これまでの医療セクターだ。それだけに...  米国・中間選挙における共和党の圧勝は、オバマ大統領の舵取りに対する有権者の反発によるものだった。共和党は、過剰な歳出を伴う「大きな政府」の象徴として医療改革を位置づけ、その廃棄を前面に押し立てることで、無党派層の心をつかんだ。大統領が経済再建、雇用創出を放置したかのような印象を与えたことも、支持を損なう一因になった。 しかし選挙後も、製薬業界を含む医療セクターの大半は改革の継続と、個々人に医療保険適用の義務を課す制度を支持している。改革反対の先頭に立つ米国商工会議所の主要スポンサーになり、中間選挙でも共和党候補にテコ入れした医療保険業界を含め、医療改革の廃棄という公約実現に邁進する共和党を「間違った考え」と諌めている。 もともと規制緩和、市場ベースの医療システムを擁護する共和党を友軍としてきたのが、これまでの医療セクターだ。それだけに改

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence