医薬経済オンライン

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相似する2強とスズケンの不振

10年度上期の卸決算で見える競争地図

2010年11月15日号

 「我われが、仕掛けたと思いますかっ!」 スズケンの太田裕史社長は、語気を強めた。 11月8日、決算説明会を開いた同社に注目が集まった理由は、ただひとつ。医薬品卸売事業で営業赤字▲23億39百万円を計上したことだ。なぜ、赤字だったのか。スズケンに一体何があったのか。 業界関係者の見方は概ね一致する。 大手卸首脳「うちでの計上の仕方では、赤字にはならない。経常利益を見るべきだ」 調剤チェーン首脳「ユーザーに言われた数字をそのまま引き当てたのではないか。それでは安すぎる」 証券アナリスト「未妥結先の暫定価格の入れ方が保守的過ぎではないか」 つまり、スズケンの決算の出し方に起因しているということだ。 その点は、太田社長も「得意先の要望価で見ている」と認めている。だが、もうひとつ、営業赤字の理由として挙げたのが「卸間の競争激化」。価格競争があったことを...  「我われが、仕掛けたと思いますかっ!」 スズケンの太田裕史社長は、語気を強めた。 11月8日、決算説明会を開いた同社に注目が集まった理由は、ただひとつ。医薬品卸売事業で営業赤字▲23億39百万円を計上したことだ。なぜ、赤字だったのか。スズケンに一体何があったのか。 業界関係者の見方は概ね一致する。 大手卸首脳「うちでの計上の仕方では、赤字にはならない。経常利益を見るべきだ」 調剤チェーン首脳「ユーザーに言われた数字をそのまま引き当てたのではないか。それでは安すぎる」 証券アナリスト「未妥結先の暫定価格の入れ方が保守的過ぎではないか」 つまり、スズケンの決算の出し方に起因しているということだ。 その点は、太田社長も「得意先の要望価で見ている」と認めている。だが、もうひとつ、営業赤字の理由として挙げたのが「卸間の競争激化」。価格競争があったことを明

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