難解な業界慣習に判事も困惑
東邦薬品と診療所、長引く医薬品代金の請求訴訟
2010年11月15日号
医薬品卸の大手、東邦薬品が東京・三鷹市の診療所を相手取って起こした訴訟が長引いている。 訴訟は、東邦薬品が診療所に対して、08年10〜12月に納品した医薬品の代金約230万円の支払いを求めたもので、7月26日に一度、結審した。判決が9月13日に出る予定となっていたが、9月から2ヵ月経った今も判決は出ないままとなっている。 理由は、診療所側が「反訴」したことで、審理が続くことになったためだ。 「これで終わられては困る」 そう主張する診療所側が、8月に入り東邦薬品を相手取って逆に訴訟を提起。東邦薬品に、損害賠償として300万円(慰謝料)と、医薬品の返品、それに伴う代金の返還などを請求する事態となっている。 医薬品卸と診療所が争うという異例の裁判は、もう少し続くことになるが、なぜここまで両者の取引は拗れてしまったのだろう。 まず東邦薬品の訴状や準備書面によ...
医薬品卸の大手、東邦薬品が東京・三鷹市の診療所を相手取って起こした訴訟が長引いている。 訴訟は、東邦薬品が診療所に対して、08年10〜12月に納品した医薬品の代金約230万円の支払いを求めたもので、7月26日に一度、結審した。判決が9月13日に出る予定となっていたが、9月から2ヵ月経った今も判決は出ないままとなっている。 理由は、診療所側が「反訴」したことで、審理が続くことになったためだ。 「これで終わられては困る」 そう主張する診療所側が、8月に入り東邦薬品を相手取って逆に訴訟を提起。東邦薬品に、損害賠償として300万円(慰謝料)と、医薬品の返品、それに伴う代金の返還などを請求する事態となっている。 医薬品卸と診療所が争うという異例の裁判は、もう少し続くことになるが、なぜここまで両者の取引は拗れてしまったのだろう。 まず東邦薬品の訴状や準備書面による
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