医薬経済オンライン

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高額療養費制度を問う

「保険料定額制」に戻る布石か

第2回 民間保険商品が増えると存在意義失う

2010年11月15日号

 前回の冒頭、サスペンスドラマや推理小説の安易な設定を語ったが、現在の患者を取り巻く環境は、意外にそうした設定とは無縁ではなくなり始めている。本号の発売時には、すでに発表済みかもしれないが、開業医の一方の集団である全国の保険医協会が、受診率の低下に関するアンケート調査を実施している。そこでは、全体的に1〜2割の受診率の低下傾向が報告されるかもしれない。 受診率低下の背景には、言うまでもなく国民の所得に落差が生まれ、低所得者ほど医療需要が高いという状況に、的確な医療保険運営が後れをとっているという基本的な問題が存在するためだ。ドラマでは、その費用を得るために殺人が行われたりするが、現実には多くの患者が受診をやめることで費用負担を避けたりしている。 一体、医療保険制度は何のために存在しているか、わからなくなり始めている、という表現は決してオー...  前回の冒頭、サスペンスドラマや推理小説の安易な設定を語ったが、現在の患者を取り巻く環境は、意外にそうした設定とは無縁ではなくなり始めている。本号の発売時には、すでに発表済みかもしれないが、開業医の一方の集団である全国の保険医協会が、受診率の低下に関するアンケート調査を実施している。そこでは、全体的に1〜2割の受診率の低下傾向が報告されるかもしれない。 受診率低下の背景には、言うまでもなく国民の所得に落差が生まれ、低所得者ほど医療需要が高いという状況に、的確な医療保険運営が後れをとっているという基本的な問題が存在するためだ。ドラマでは、その費用を得るために殺人が行われたりするが、現実には多くの患者が受診をやめることで費用負担を避けたりしている。 一体、医療保険制度は何のために存在しているか、わからなくなり始めている、という表現は決してオーバ

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