苦難続く薬剤師のレベルアップ
薬学教育6年制、大学も学生も手探り状態
2010年11月15日号
「これほど手間暇かかるとは思っていなかった」という溜息も漏れ伝わって来る。薬剤師のレベルアップと地位向上をめざした薬学教育6年制がスタートしたのが5年前の06年。6年制最初の薬剤師が誕生するのは再来年の4月だが、その1期生は5年生になり、病院、薬局での実習が始まっている。 規制緩和で03年以降、薬科大が急増し、国立、公立、私立を合わせて74大学に上り、志望者全入が実現する勢いだったが、それがピーク。6年制の施行とともに受験生が激減。今年は1万2000人弱に落ち込んだ。結果、定員割れになる薬科大も現われ、経営危機という声も上がっている。もはや単独では経営できないと共立薬科大学が慶應義塾大学と合併したのはすでに周知の通り。むろん、教育する大学側は手探りながら学力向上に必死だが、果たして6年制で薬剤師のレベルアップは期待できるのだろうか。 実を言えば、なぜ6年...
「これほど手間暇かかるとは思っていなかった」という溜息も漏れ伝わって来る。薬剤師のレベルアップと地位向上をめざした薬学教育6年制がスタートしたのが5年前の06年。6年制最初の薬剤師が誕生するのは再来年の4月だが、その1期生は5年生になり、病院、薬局での実習が始まっている。 規制緩和で03年以降、薬科大が急増し、国立、公立、私立を合わせて74大学に上り、志望者全入が実現する勢いだったが、それがピーク。6年制の施行とともに受験生が激減。今年は1万2000人弱に落ち込んだ。結果、定員割れになる薬科大も現われ、経営危機という声も上がっている。もはや単独では経営できないと共立薬科大学が慶應義塾大学と合併したのはすでに周知の通り。むろん、教育する大学側は手探りながら学力向上に必死だが、果たして6年制で薬剤師のレベルアップは期待できるのだろうか。 実を言えば、なぜ6年制
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