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海外時報

中間選挙の民主大敗と医療改革

不安定な政治の駆け引き材料にされる改革法

2010年11月15日号

 共和党が医療改革法廃棄を前面に押し出して戦った中間選挙で、下院は60議席増(9選挙区が未決)の239対187と一気に主客を逆転し、多数派奪回はならなかったものの、上院でも6議席増(アラスカ州が未定)、46対53と差を縮めた結果、米国の〈医療〉はオバマ政権後半の2年もまた、不安定な政治の攻防の前線に置かれることになった。 現に改革法は発効し、順を追って実施に移されており、製薬業界を含む医療産業界は、その対応に神経を配りながら、手立てを尽くして法律の実施を阻むと宣言している党が議会の主導権を握る状況で、ビジネス計画、ロビー戦略を練らなければならない。 結論から言えば、民主党が上院多数派を確保したことで、来年1月に始まる新しい議会が改革法の流れを決定的に変える可能性はほとんどなくなった。共和党が上院も抑えて、改革法を廃棄する法案を通過させたところで、大統領...  共和党が医療改革法廃棄を前面に押し出して戦った中間選挙で、下院は60議席増(9選挙区が未決)の239対187と一気に主客を逆転し、多数派奪回はならなかったものの、上院でも6議席増(アラスカ州が未定)、46対53と差を縮めた結果、米国の〈医療〉はオバマ政権後半の2年もまた、不安定な政治の攻防の前線に置かれることになった。 現に改革法は発効し、順を追って実施に移されており、製薬業界を含む医療産業界は、その対応に神経を配りながら、手立てを尽くして法律の実施を阻むと宣言している党が議会の主導権を握る状況で、ビジネス計画、ロビー戦略を練らなければならない。 結論から言えば、民主党が上院多数派を確保したことで、来年1月に始まる新しい議会が改革法の流れを決定的に変える可能性はほとんどなくなった。共和党が上院も抑えて、改革法を廃棄する法案を通過させたところで、大統領拒

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