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世界の医薬品業界

カギ握る「支払者への対応戦略」

第44回

医薬評論家 五條正也

2010年11月15日号

 開発中の新製品の発売後の売上高を考える場合、以前は既存品があれば、それに対する優位性や差別化できる点を考慮し、特許切れの時期を見て予想を立てることができた。ARBのように、あまり差別化が図れない製品でも、降圧作用が強いとか肝排泄型など、ある程度差別化を図るポイントがあった。 しかし、現在開発中の製品の売上高予想や2〜3年前に立てた売上計画の実現は容易ではない。適応症の範囲なら医師が自由に処方できる日本と異なり、欧米先進国では、近年急速に支払者(政府、社会保険、民間保険など)からの圧力が強まっており、MRのディテールで医師が処方しようと思っても、とくにライバル品のジェネリックが登場した後は、同クラスのブランド品を処方することが急速に難しくなっているためだ。  開発中の新製品の発売後の売上高を考える場合、以前は既存品があれば、それに対する優位性や差別化できる点を考慮し、特許切れの時期を見て予想を立てることができた。ARBのように、あまり差別化が図れない製品でも、降圧作用が強いとか肝排泄型など、ある程度差別化を図るポイントがあった。 しかし、現在開発中の製品の売上高予想や2〜3年前に立てた売上計画の実現は容易ではない。適応症の範囲なら医師が自由に処方できる日本と異なり、欧米先進国では、近年急速に支払者(政府、社会保険、民間保険など)からの圧力が強まっており、MRのディテールで医師が処方しようと思っても、とくにライバル品のジェネリックが登場した後は、同クラスのブランド品を処方することが急速に難しくなっているためだ。

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