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薬剤経済学

有効性比較研究の実際

第22回 抗糖尿病薬の比較情報と薬剤選択(下)

2010年11月15日号

 薬剤療法の選択に患者が積極的に関わっていくことが主治医の指示を守り、2型糖尿病の結果改善につながるはずだという観点から、米メイヨー・クリニックの研究チームは、血糖値を下げる効力、血糖値モニターと服薬スケジュール、低血糖、体重変化、副作用の薬効群別の特性をビジュアルに理解できるカードを作成、カードを判断支援ツールとして用いて医師と患者が話し合うとき、通常のケアとどんな違いが生まれるかランダム化臨床試験を行った。 R.J.ミューランらの「糖尿病薬選択の患者支援ツール」は、前回見たN.D.シャーらの「有効性比較を診療に転換する」と対を成し、ミネソタ州などのプライマリーケア・クリニックにおける予備的な研究結果を報告している。 表1、2に、ツールに対する患者の反応と、実施6ヵ月後の患者の状態を概括した。得た情報は役立ち、ほかの患者に推奨でき、糖尿病以外...  薬剤療法の選択に患者が積極的に関わっていくことが主治医の指示を守り、2型糖尿病の結果改善につながるはずだという観点から、米メイヨー・クリニックの研究チームは、血糖値を下げる効力、血糖値モニターと服薬スケジュール、低血糖、体重変化、副作用の薬効群別の特性をビジュアルに理解できるカードを作成、カードを判断支援ツールとして用いて医師と患者が話し合うとき、通常のケアとどんな違いが生まれるかランダム化臨床試験を行った。 R.J.ミューランらの「糖尿病薬選択の患者支援ツール」は、前回見たN.D.シャーらの「有効性比較を診療に転換する」と対を成し、ミネソタ州などのプライマリーケア・クリニックにおける予備的な研究結果を報告している。 表1、2に、ツールに対する患者の反応と、実施6ヵ月後の患者の状態を概括した。得た情報は役立ち、ほかの患者に推奨でき、糖尿病以外にも

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