OBSERVER
高木安雄・慶應義塾大学大学院教授
2010年11月1日号
「特定看護師」の業務は絞るべき ——「特定看護師」の創設が議論になっています。 高木 医師の業務の一部を看護師に、一部を医療秘書に、要するに医師の疲弊を助ける一環として出てきたのが「特定看護師」の議論だ。しかし、まず疲弊しているのは医師だけだろうか。看護師もそうではないか、という話もある。病院で、みな疲れているのは同じではないか。チーム医療のあり方を見直すなかで、特定看護師が前面に出ているが、いろいろな職種に業務拡大を求めてきている時代だ。訪問看護のように新たなニーズが生まれ、がん患者でも長期にわたってフォローするケースが出てきた。外来化学療法や訪問看護で言う看取りなどサービスが変わってきている。サービスに見合ったふさわしい業務を誰が負担し、誰の業務を軽減するかというのが議論になる。 ただ、医療が疲弊しているのに、提供するニーズが増えれば...
「特定看護師」の業務は絞るべき ——「特定看護師」の創設が議論になっています。 高木 医師の業務の一部を看護師に、一部を医療秘書に、要するに医師の疲弊を助ける一環として出てきたのが「特定看護師」の議論だ。しかし、まず疲弊しているのは医師だけだろうか。看護師もそうではないか、という話もある。病院で、みな疲れているのは同じではないか。チーム医療のあり方を見直すなかで、特定看護師が前面に出ているが、いろいろな職種に業務拡大を求めてきている時代だ。訪問看護のように新たなニーズが生まれ、がん患者でも長期にわたってフォローするケースが出てきた。外来化学療法や訪問看護で言う看取りなどサービスが変わってきている。サービスに見合ったふさわしい業務を誰が負担し、誰の業務を軽減するかというのが議論になる。 ただ、医療が疲弊しているのに、提供するニーズが増えれば、現
有料会員限定
会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください
【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)
ログイン
会員登録