医薬経済オンライン

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王様ARBが浴びた「冷や水」

日本高血圧学会・ACEI支持派の存在感

(株)薬新 井高恭彦

2010年11月1日号

 日本で最も年間売上高が大きい医療用医薬品、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)。ブランド別売上高ランキングでも1、2位(ブロプレス、ディオバン)を独占し、今や国内市場の「王様」と言っても過言ではない。ところが、同じレニン・アンジオテンシン(RA)系作用薬でありながら、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)の売上高は減少する一方。すでにARBの10分の1程度まで落ち込んでいると言われる。それでも専門医のなかには、少数ながらACEIの根強い支持派がいる。先月、福岡市で行われた日本高血圧学会総会では、その存在感を強く印象付ける場面があった。 総会2日目、16日のディベートセッション。ARBの「対抗馬」に、ACEIが立てられ、「どちらが第1選択薬としてふさわしいか」を巡り、それぞれの支持派が激しく意見を交わした。すでに市場で圧倒的な評価を得てい...  日本で最も年間売上高が大きい医療用医薬品、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤(ARB)。ブランド別売上高ランキングでも1、2位(ブロプレス、ディオバン)を独占し、今や国内市場の「王様」と言っても過言ではない。ところが、同じレニン・アンジオテンシン(RA)系作用薬でありながら、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACEI)の売上高は減少する一方。すでにARBの10分の1程度まで落ち込んでいると言われる。それでも専門医のなかには、少数ながらACEIの根強い支持派がいる。先月、福岡市で行われた日本高血圧学会総会では、その存在感を強く印象付ける場面があった。 総会2日目、16日のディベートセッション。ARBの「対抗馬」に、ACEIが立てられ、「どちらが第1選択薬としてふさわしいか」を巡り、それぞれの支持派が激しく意見を交わした。すでに市場で圧倒的な評価を得ている

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