医薬経済オンライン

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高額療養費制度を問う

見直し論議の陰に潜む高価格薬剤

第1回 国民皆保険による複雑な要素を孕んで

2010年11月1日号

 サスペンスドラマや推理小説に、時折気になる設定がある。罪を犯す側のそこまでに至る背景に、「親か家族が大きな病気をして、お金がかかった」ために貧困を強いられるという状況設定だ。ちょっと意地悪な見方だが、一家が離散してしまう「病気の重さ」がどの程度なのかについて、ほとんどは詳しく説明されない。最近は「移植」がモチーフになり、そのためにカネが必要だったという設定もあるが、それほどリアリティを持つとは言い難い。難病になったとしても、そんな暴利をふんだくる医療機関も現実には普遍的ではない。 「重い病気」で、一家離散するほど金がなくなる状況というのはどういうことなのか、プロの作家ではない側にしてみると、いろいろ当て推量してしまう。「たぶん、差額ベッド代の高い個室に入ったんだろう」。しかし、それほど豊かではない家族が個室を長々と使うのかと疑問に思う...  サスペンスドラマや推理小説に、時折気になる設定がある。罪を犯す側のそこまでに至る背景に、「親か家族が大きな病気をして、お金がかかった」ために貧困を強いられるという状況設定だ。ちょっと意地悪な見方だが、一家が離散してしまう「病気の重さ」がどの程度なのかについて、ほとんどは詳しく説明されない。最近は「移植」がモチーフになり、そのためにカネが必要だったという設定もあるが、それほどリアリティを持つとは言い難い。難病になったとしても、そんな暴利をふんだくる医療機関も現実には普遍的ではない。 「重い病気」で、一家離散するほど金がなくなる状況というのはどういうことなのか、プロの作家ではない側にしてみると、いろいろ当て推量してしまう。「たぶん、差額ベッド代の高い個室に入ったんだろう」。しかし、それほど豊かではない家族が個室を長々と使うのかと疑問に思うし

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