医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

海外時報

ノバルティス「ギレニア」の大胆戦略

「患者視点」の値引きに医療保険の壁

2010年11月1日号

 「ギレニア」(一般名=フィンゴリモド)は、しばし流れが停滞していた多発性硬化症(MS)治療で、著しい更新が始まることを告げる新薬である。9月21日、米FDA(食品医薬品局)から再発性のMSの適応症で承認された。EUでは審査中、日本では第Ⅱ相試験が進んでいる。ちなみに、創製元は日本の田辺三菱製薬である。 スフィンゴシン1リン酸受容体調節剤(S1RR)という、作用メカニズムも定かではないこの新薬に、ノバルティスは月間3689ドルの卸購入価格(WAC)を設定した。バイオジェン・アイデックのインターフェロンベータ1a製剤「アボネックス」より25%、同社がエランと提携する「タイサブリ」(ナタリズマブ)より11%高い設定である。患者レベルでの薬剤費は、月4000ドルにのぼる。 MS適応で初めての経口剤(1日1回)であり、アボネックスと比べて1年間、2年間の再発率をそれ...  「ギレニア」(一般名=フィンゴリモド)は、しばし流れが停滞していた多発性硬化症(MS)治療で、著しい更新が始まることを告げる新薬である。9月21日、米FDA(食品医薬品局)から再発性のMSの適応症で承認された。EUでは審査中、日本では第Ⅱ相試験が進んでいる。ちなみに、創製元は日本の田辺三菱製薬である。 スフィンゴシン1リン酸受容体調節剤(S1RR)という、作用メカニズムも定かではないこの新薬に、ノバルティスは月間3689ドルの卸購入価格(WAC)を設定した。バイオジェン・アイデックのインターフェロンベータ1a製剤「アボネックス」より25%、同社がエランと提携する「タイサブリ」(ナタリズマブ)より11%高い設定である。患者レベルでの薬剤費は、月4000ドルにのぼる。 MS適応で初めての経口剤(1日1回)であり、アボネックスと比べて1年間、2年間の再発率をそれぞれ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence