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From Local to Global 私と公衆衛生

私が尊厳死協会に入ったわけ

第25回

国際医療福祉大学副学長 岩尾總一郎(元厚労省医政局長)

2010年11月1日号

 この原稿はメルボルンから帰国する機内で書いている。10月6日から10日まで、「死の権利世界連合」の総会に日本代表として出席した。私のライフワークとなった尊厳死の法制化を求める「日本尊厳死協会」の国際担当副理事長として、世界で同じように「死ぬ権利」法制化を求める活動をしている団体との意見交換のためだ。 今回は私が日本尊厳死協会に入るきっかけについて書いてみよう。 私が医政局長に就任して間もない03年のある日、日本尊厳死協会理事長の井形昭弘先生が局長室に来られ、厚生労働省が実施した「終末期医療に対する国民の意識調査」の結果について、来年、東京で開かれる尊厳死の世界大会で、局長自ら発表していただきたいと依頼された。 井形先生は28年生まれ、鹿児島大学第三内科学教授(神経内科)、同病院長、学長を歴任し、その後、国立長寿医療センターの立ち上げのため、愛...  この原稿はメルボルンから帰国する機内で書いている。10月6日から10日まで、「死の権利世界連合」の総会に日本代表として出席した。私のライフワークとなった尊厳死の法制化を求める「日本尊厳死協会」の国際担当副理事長として、世界で同じように「死ぬ権利」法制化を求める活動をしている団体との意見交換のためだ。 今回は私が日本尊厳死協会に入るきっかけについて書いてみよう。 私が医政局長に就任して間もない03年のある日、日本尊厳死協会理事長の井形昭弘先生が局長室に来られ、厚生労働省が実施した「終末期医療に対する国民の意識調査」の結果について、来年、東京で開かれる尊厳死の世界大会で、局長自ら発表していただきたいと依頼された。 井形先生は28年生まれ、鹿児島大学第三内科学教授(神経内科)、同病院長、学長を歴任し、その後、国立長寿医療センターの立ち上げのため、愛知県

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