深層◎生物多様性条約
「ABS」が試す民主党のセンス
怖いのは、「地球にやさしい」政治主導
2010年10月15日号
今月11日から29日に渡って開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)。開催地の名古屋では、一般市民向けを中心にさまざまなイベントが企画され、歓迎ムードに包まれている。だが、月末の閉会時には、別の意味でヒートアップしているかもしれない。 議長国となる日本は、このCOP10で、難しい舵取りを求められる。「ABS」(Access and Benefit Sharing=遺伝資源へのアクセスと利益配分)という、非常に難しい政治的問題を抱えているためだ。ここで政府が対応を誤れば、国内はおろか世界のバイオ産業に深刻な影響を残しかねない。 COP10では、植物や微生物といった遺伝資源を利用した食品や医薬品などが生む利益を巡り、その分配を法制度としてルール化するための「名古屋議定書」の採択が最大の焦点となる。だが、遺伝資源の利用者である先進国と、原産地、あるいは提供者として...
今月11日から29日に渡って開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)。開催地の名古屋では、一般市民向けを中心にさまざまなイベントが企画され、歓迎ムードに包まれている。だが、月末の閉会時には、別の意味でヒートアップしているかもしれない。 議長国となる日本は、このCOP10で、難しい舵取りを求められる。「ABS」(Access and Benefit Sharing=遺伝資源へのアクセスと利益配分)という、非常に難しい政治的問題を抱えているためだ。ここで政府が対応を誤れば、国内はおろか世界のバイオ産業に深刻な影響を残しかねない。 COP10では、植物や微生物といった遺伝資源を利用した食品や医薬品などが生む利益を巡り、その分配を法制度としてルール化するための「名古屋議定書」の採択が最大の焦点となる。だが、遺伝資源の利用者である先進国と、原産地、あるいは提供者としての
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