「都市伝説化」する調剤報酬事業仕分け
薬歴管理料狙い撃ちが呼ぶ憶測の連鎖
2010年10月15日号
「点数廃止ならウチも非常に厳しい。経営体力のない中小薬局は立ち行かなくなる」 東京・葛飾区で薬局を営む男性薬剤師は危機感を募らせる。10月末に始まる行政刷新会議・事業仕分け第3弾で、調剤報酬が対象になる。そんな話を耳にしたからだ。 ターゲットとなっているのは、「薬剤服用歴管理指導料」(30点)だ。薬剤師が患者ごとに作成した薬歴をもとに副作用や相互作用などの情報を提供し、服薬指導を行った場合に算定できる。 08年度調剤報酬改定で、「算定上の基準が曖昧」などの理由で、薬剤服用歴管理料(22点)と服薬指導加算(22点)を一本化した。改定前は22点プラス22点の44点が算定できたが、以降は服薬指導を行っていても算定できる点数は30点に下がった。 しかし、なおも薬剤師の職能を評価する「虎の子」の点数として、調剤薬局の技術料の根幹を成す。実に薬局の9割超が取得してい...
「点数廃止ならウチも非常に厳しい。経営体力のない中小薬局は立ち行かなくなる」 東京・葛飾区で薬局を営む男性薬剤師は危機感を募らせる。10月末に始まる行政刷新会議・事業仕分け第3弾で、調剤報酬が対象になる。そんな話を耳にしたからだ。 ターゲットとなっているのは、「薬剤服用歴管理指導料」(30点)だ。薬剤師が患者ごとに作成した薬歴をもとに副作用や相互作用などの情報を提供し、服薬指導を行った場合に算定できる。 08年度調剤報酬改定で、「算定上の基準が曖昧」などの理由で、薬剤服用歴管理料(22点)と服薬指導加算(22点)を一本化した。改定前は22点プラス22点の44点が算定できたが、以降は服薬指導を行っていても算定できる点数は30点に下がった。 しかし、なおも薬剤師の職能を評価する「虎の子」の点数として、調剤薬局の技術料の根幹を成す。実に薬局の9割超が取得している
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