医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

驚愕のビクトーザ「想定外使用」

専門医が嘆く「知識不足」横行で、死亡報告2件

(株)薬新 井高恭彦

2010年10月15日号

 国内初のGLP1受容体作動薬として今年6月に発売されたノボノルディスクファーマの「ビクトーザ」で、因果関係が否定できない2件の死亡例が出た。いずれもインスリン療法からビクトーザに切り替えた翌日、糖尿病ケトアシドーシスを発症して死亡に至った。10月8日現在、ノボが詳細を調査中だが、患者は1型糖尿病か、インスリン依存状態にあった2型糖尿病である可能性が高いという。 「我われ専門医からしたら、まったく想定外の使われ方だ」 関西電力病院の清野裕院長が嘆く。死亡例がインスリンからの切り替えで、しかも1型もしくはインスリン依存状態の2型患者であったとしたら、「使用した医師の知識不足だ」と断じる。清野院長をはじめとする糖尿病専門医6人からなる学術組織「インクレチンの適正使用に関する委員会」は10月1日付で、緊急情報を発令。ビクトーザはインクレチンの代替薬ではない...  国内初のGLP1受容体作動薬として今年6月に発売されたノボノルディスクファーマの「ビクトーザ」で、因果関係が否定できない2件の死亡例が出た。いずれもインスリン療法からビクトーザに切り替えた翌日、糖尿病ケトアシドーシスを発症して死亡に至った。10月8日現在、ノボが詳細を調査中だが、患者は1型糖尿病か、インスリン依存状態にあった2型糖尿病である可能性が高いという。 「我われ専門医からしたら、まったく想定外の使われ方だ」 関西電力病院の清野裕院長が嘆く。死亡例がインスリンからの切り替えで、しかも1型もしくはインスリン依存状態の2型患者であったとしたら、「使用した医師の知識不足だ」と断じる。清野院長をはじめとする糖尿病専門医6人からなる学術組織「インクレチンの適正使用に関する委員会」は10月1日付で、緊急情報を発令。ビクトーザはインクレチンの代替薬ではないこ

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence