噛み合わない審査支払見直し論議
「差異」巡り、平行線辿る保険者と診療側
2010年10月15日号
敵の反転攻勢の出鼻を挫いた格好だった。 社会保険診療報酬支払基金(支払基金)が9月30日、厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」(写真)で、レセプト電子化の大体の完了を織り込んだ「支払基金サービス向上計画(案)」を打ち出し、今後の審査の充実とコストダウンの実践を数値目標入りで意気揚々と謳い上げた。その直後に、健保組合出身の委員が、「支払基金に対しては全健保組合の7割が不満を抱いている」というダメ出しのプレゼンを行ったのだ。鳴り物入りの計画案は、一瞬にして霞んでしまった。 調査は、健康保険組合連合会(健保連)と全国健康保険協会(協会けんぽ)とが共同実施した。現存するすべての健保組合(1459組合)と協会けんぽに対して実施し、回答率は85%。支払基金を不満に思う理由で最も多かったのが、「審査に支部間差異がある」(44%)で、「事務費単価が...
敵の反転攻勢の出鼻を挫いた格好だった。 社会保険診療報酬支払基金(支払基金)が9月30日、厚生労働省の「審査支払機関の在り方に関する検討会」(写真)で、レセプト電子化の大体の完了を織り込んだ「支払基金サービス向上計画(案)」を打ち出し、今後の審査の充実とコストダウンの実践を数値目標入りで意気揚々と謳い上げた。その直後に、健保組合出身の委員が、「支払基金に対しては全健保組合の7割が不満を抱いている」というダメ出しのプレゼンを行ったのだ。鳴り物入りの計画案は、一瞬にして霞んでしまった。 調査は、健康保険組合連合会(健保連)と全国健康保険協会(協会けんぽ)とが共同実施した。現存するすべての健保組合(1459組合)と協会けんぽに対して実施し、回答率は85%。支払基金を不満に思う理由で最も多かったのが、「審査に支部間差異がある」(44%)で、「事務費単価が高
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